補聴器とは
聴力の問題は、生活の質に大きな影響を及ぼすことがあります。補聴器は、そのような状況を改善し、快適な聴力体験を提供してくれる重要なツールです。数多くの選択肢がある中で、自分に合った補聴器を選ぶことは大切な課題です。以下に、失敗しない補聴器選びのポイントを紹介します。
補聴器選定の手順とポイント
私自身は父の補聴器を購入するうえで以下の手順で購入を行いました!(最終的には42万円です。)
2.店舗で聴力検査を受ける
3.補聴器の説明を聞く
4.試着する(お試しで1週間つける)
5.問題がなければ補聴器の価格を相場の2割引程度で購入できないか相談する。
(他社の補聴器と迷っていますといえば、たいてい下がる)
ではつぎから順番にやり方について説明していきます。
補聴器を購入する候補店舗を2社以上決める
補聴器は眼鏡の販売店や補聴器専門で販売している販売店で購入することができます。
耳鼻科でもいいのですが、この時絶対に2社以上で補聴器についての話を聞いてください。
なぜ2社以上で話を聞くのがいいかというと、1社の話だけを聞いて購入すると購入価格の下げようがないからです。これを行うことによって、補聴器の購入金額が10万程度は余裕で変わります。
また、複数社の話を聞くことで他社では聞けなかった補聴器の情報なども聞くことができるのでセカンドオピニオン的な観点からも複数社の話を聞いたほうがいいです。
店舗で聴力検査を受ける
実際に購入しようかなと思える候補店が複数社決まったら、店舗に行きます。そこでは聴力検査ということで、どの周波数帯の音がどれだけ聞こえるか(一般的に高齢者は高い音が聞き取りにくくなっているようです)と音声の認識調査(【あ】と発音されたものを正しく【あ】と認識できるか)のチェックを行います。丁寧にやってくれる店ですと、音声の認識調査の際に音量毎(50dB,70dB,90dBなど)の音声の認識調査をやってもらうことができます。音量が大きいと一般的に音の認識はしやすくなるので、音量毎の認識の正答率も出してもらえます。
補聴器を付けていない状態で普通の人が話す音50dBの音量で正答率が50%の人も90dBの音になると正答率が95%になりますという説明を受け、補聴器でどれだけ音の認識率が変わるかについてわかります。ここで、音量が大きい時の正答率が上がっている場合補聴器を付ける効果があります。
補聴器の説明を聞く
補聴器を付けるメリットについて教えてもらったのち、具体的にどの補聴器を購入するかの説明を受けます。この時に私は以下の観点で補聴器を選定しました。
(日本のメーカーであることよりも、補聴器業界で有名なメーカーであることが重要)
2.水にぬれても補聴器が壊れないか
3.耳掛け型であるか
4.音がどこから来たかがわかる指向性がある補聴器か
5.チャンネル数は十分か
6.保障および紛失保障があるか
7.補聴器を体験して本人が感動を覚えるほどの音だったか
8.フィット感は十分か
補聴器を販売する有名メーカーか
水にぬれても補聴器が壊れないか
防水性も大事な項目で、父は農作業で田んぼ作業を行うのでそこで補聴器を落としても大丈夫なように防水性の補聴器を購入しました。また、雨の日も防水性のものを選んでおけば安心です。
耳掛け型であるか
補聴器は大きく分けて2種類あります。耳にかけるタイプの耳掛け型と耳穴型です。
これは完全に個人の好き嫌いなのでどちらでもいいのですが、耳掛け型は左右の補聴器を紐で結んでつなげておけば紛失防止に役立ちます。耳穴型はどうしても小さく紛失してしまうリスクもあるので耳掛け型にしました。
音がどこから来たかがわかる指向性がある補聴器か
補聴器には指向性という音がどの方角から来たかわかるものと、わからないものが存在します。当然どの方角から来たかわかるもののほうが価格は高いのですが、車で運転する際にどこで音が鳴っているかなどの方角の情報もないと正しい判断はできないと考え指向性がある補聴器を選定しました。
チャンネル数は十分か
補聴器にはチャンネル数というものがあり、これは低い周波数の音(男性の声)から高い周波数の音(女性の声)を何個に分割して聞こえるかというようなものです。これは例えると、スマートフォンの解像度のようなものです。スマートフォンは解像度の高い画面のほうがきれいに表示されるのと同じように補聴器もチャンネル数が多いもののほうが音がクリアに聞こえます。チャンネル数は多いものと少ないもので価格差がかなりあるので、実際に補聴器でチャンネル数が少ないものと多いものを試着で試して大差がなければチャンネル数が少ない補聴器でOKです。
保障および紛失保障があるか
補聴器はなくしやすいので、なくした際に紛失保障がある保障に入ることがおすすめです。5年程度は補聴器を使うと考え、5年程度の保障に入ればOKです。
補聴器を体験して本人が感動を覚えるほどの音だったか
補聴器を体験して本人が感動を覚えるほどの音であれば購入しましょう。そうでなければ、またほかの店舗やほかの補聴器を体験しましょう。フィットしたものであれば、今までこの音が聞こえなかったのかとショックを覚えるほど感動するみたいです。
フィット感は十分か
補聴器のサイズ感についても本人の耳とあうあわないがあるのでフィット感についても確認しましょう。
上記の8つをクリアした補聴器を私はお勧めします。
試着する
補聴器が決まったら、1週間程度日常で試着して使えるかの相談をしましょう。
ここで1週間補聴器を試着してOKだったら購入してOKです。
補聴器の価格を相談する
補聴器はいいものだと40万以上します。ここで、補聴器について見積りをもらう際のポイントがあります。それは他の店舗の同じような補聴器はいくら位の値段でこちらと迷っていますということです。相見積もりといいます。これを行うためにはじめに2店舗以上のお店に行く必要があります。
相見積もりに成功すると2割引き程度の見積りが出てくるので、そこで購入するのがベストです。
筆者の父が購入した補聴器について
筆者の父は、上記の手順で選定を行い、
フォナック製 ルミティシリーズ 耳かけ型RICタイプ(フォナックオーディオ L-R)のL30(エッセンシャル)12chを両耳分+充電器込で42万円で購入しました。
父も非常に満足しており、いい選定であったと思います。
以上最後まで読んでいただきありがとうございました!
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